言葉と時間の不思議

時間は実在するか、という問題があるようだ。過去の時間は実在しない、あるのは現在の意識と過去の記憶だけという考えがあるようだ。
「りんご」と声に出すときには「り」と「ん」と「ご」は順番に発せられなければならないから、時間が「話す」ことを可能にしている。逆に言えば「話す」ことで時間があることを証明できるかもしれない。
長さにもよるが文字になるとそうとも言えない。
「牛」という文字は「う」「し」と心の中で発音をするが、その形を見ただけで心の中に「う」「し」が一度に浮かび上がり、白黒模様で四足歩行の動物がイメージされる。
話すことと文字を使うことは言葉を使うことだが、全く同じではないようだ。

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