
講 師
自己紹介
これまで高校教員として現代文を指導してきました。
学習指導要領が改訂され、現代文の授業が「現代文」の授業ではなくなり、単なるビジネススキルを養成する学びになってしまいました。
チョムスキーは「人間の特徴は言語能力である」としています。ゴリラやチンパンジーもコミュニティーを作り、まるで人間同様に愛情を注ぎあっているようにみえます。人間を他の生き物と並べて客観的に見るならば、人間の他の生き物との違い、人間固有の特徴は「言葉をつかうこと」というのは疑いようがないように思います(鳥や他の霊長類もコミュニケーションを行いますが、人間ほど複雑な「言語」はもっていません)。
このようなことから、学校の教科としての国語は、本来、学校の学びの中で最も「人間」を考える機会であるはずであり、あるべきだと思います。
しかし、昨今の国語は「言葉」や「読書」が単に「利用可能かどうか」の視点から捉えられています。
私は現在の国語から国語本来の姿へ、更に言えば「言葉と人間の関係性に注目する教科」としての「国語」へ、国語が理論的な教科であるという認識を広めたいと思っています。そのために、社会を実際に動かしている社会人のみなさん向けに「国語」「現代文」の授業(講座)を開設することにしました。
「言葉」や「読む」ことの仕組みなど、みなさんがこれまで学校の授業で教わらなかった国語・現代文をお届けします。
得意なことは、面白い「読み」をつくることです。テクスト論に興味がある方はぜひどうぞ!